人に対して、どれだけ真心を尽くせるか

プロの整体師になるために、何がいちばん大切でしょうか。

もちろん、技術力は非常に大切です。
経営のセンスも、大切でしょう。
コミュニケーション能力も、非常に大切です。

でも、いちばん大切なのは、真心だと思います。
人に対して、どれだけ真心を尽くせるか
それがすべての土台であり、最終的な実力の差となる。
私は、そのように感じています。

私は師匠からそのように伝えられました。
また師匠も、自分の師匠からそのように伝えられたそうです。
なので私も学びに来る方には、それをいちばんにお伝えするようにしております。

「忘己利他」(もうこりた)

これは、師匠の師匠がおっしゃった言葉です。
己を忘れ、他を利する。

なかなか難しいことではあります。
しかしその反面、これは、非常にラクで楽しい生き方でもあります。

どんな時に自分がいちばん嬉しいか、幸せを感じるか。
それを考えてみると、よくおわかりになると思います。

それは「他の人が喜んでくれた時」ではないですか?

もちろん、自分が褒められたり、認められたりしたら、とても嬉しいです。
でも、自分のしたことで、他の人が喜んでくれたら、もっと嬉しく感じないですか?
他の人が幸せだと、自分も幸せに感じないですか?

たぶん、人間はそのように創られているのです。
他者の幸せが、自分の幸せになる。
それが、本当の人間の姿なのではないかと私は思うのです。
そして、それに気付いた時に、真心を尽くせるようになるのではないでしょうか。

整体師は、他者の幸せに没頭できる仕事です。

どうやったら、痛みから解放して差し上げられるか。
何をしたら、つらい症状から脱してもらうことができるか。
昼も夜もそのことを考え続け、いろんなことを調べ、学び、勉強し続ける。
技術の精度を上げ、整体院の環境を整え、自分の身なりや言葉を整える。
広告も、宣伝も、経営戦略も、すべて他者の幸せのため・・・

結果は、後からついてくるのです。
真心が尽くせるようになると、自然にお客さまが来てくださるようになるのです。
私は三年目にして、やっとそれがわかってきました。

といっても、私はまだまだです。
エゴ丸出しです。
そんな自分に気付き、戒め、改め、自分を磨き続ける。
そのこと自体が、私はすごく楽しい。
そう感じます。

そのような自分の体験から、「人に対して、真心を尽くしたい」と心から思えること。
それが、整体師としていちばんの素養であると、私は考えるのです。

整体師を志す方へ
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