緊急告知

日本回復整体総合学院が新コース「21世紀整体師育成コース」を発表しました。
このコースをご検討中のみなさま、即決することはどうかお避けください。
同学院卒業生の私から、みなさんへお伝えしたいことがあります。
誤解されるとは思いますが、これは決して誹謗中傷ではありません。
誇りある母校に、何とか立ち直ってもらいたい。
創設の時の尊く、高い理念を思い出していただきたい。
批判を承知の上で、そのような想いで書かせていただいております。
ご一読願えれば、幸いです。



日本回復整体総合学院

同学院は、私が、2008年に初めて整体を学んだ整体学校です。
私はここで恩師に出逢い、最高の技術を学び、素晴らしい仲間を得ました。

恩師とは、故 村松幸彦先生です。
村松先生は、同学院創設の功労者の一人です。
私が学んだ当時は、副学院長として、指導の先頭に立っておられました。

最高の技術とは、自然形体療法に端を発する回復法からだリセット療法)です。
素人だけではなく、業界経験数十年のプロも、数百万円を出して学びに来る技術です。
最初にこの技術に出逢えたのは、本当に幸運だと思っています。

同学院には、人生を変えるために、退路を断ち、必死の思いで学びに来る人が多い。
本気だから、わかり合える。
ここで得た仲間は、私にとって一生涯の宝物です。

私は、この学院があったからこそ、整体師という天職を得ることができました。
ある意味、命を救われたとさえ思います。
そういう意味で、同学院には、心から感謝をしております。

さて、私はいま、整体師を目指す方、あるいは整体師の方からよく相談を受けます。
未経験の方もおられますし、すでに整体学校で学んだ方もおられます。
その中で圧倒的に多いのが、同学院の卒業生なのです。
同じ学校を卒業した者として、情報や意見を聞きたいということでしょう。
具体的に申し上げると、次のコースを修了された方です。

  • 標準アプローチ法(APP)スクーリング
  • コアテクニック(CTC)コース
  • 整体院短期支援コース
  • 復興支援特別コース

相談の内容は、概ね下記のようなものです。

  • 開業したいが、自信がない
  • どうやって開業するのか、やり方がわからない
  • 開業したが、技術的にも、経営的にも不安である
  • 教わった技を使っても、治せない、だから自信がない
  • 経営が思うように伸びない
  • 上位コースへ進みたいが、高額ゆえ、手が出せない

なぜ、こうなるのでしょうか。
参考までに、ここで、私の話をさせてください。

私は、約300万円出して、同学院の達人コースで学びました。
同学院が提供するすべての技術とノウハウが学べるという、最上位コースでした。
覚悟を決め、借金をして学費を工面し、サラリーマンを辞めました。
そして、6か月かけて焼津に通い、必死で勉強をしたつもりです。
でも、開業してすぐには、十分な稼ぎを得ることはできませんでした。

一方で、開業初年度から月商100万円を超える卒業生も、確かにいます。
中には、200万円を超える猛者もいます。
そのような中、なぜ自分だけが・・・と悩み、苦しみ、自分を責めました。

私は、最上位コースである達人コースを卒業したにも関わらず、この始末です。
私の努力不足、能力の低さも大いにあります。
しかし、この道で食べて行くのは、そんなに簡単なことではない。
特に、整骨院や同業者がひしめく都心においては、難しい。
それが、偽らざる実感です。
だから、みなさんが悩まれるのは、ある意味、当たり前のことなのです。

本当に大切なのは、開業してから、卒業してからです。
予想もしなかった困難や苦労が、数々待ち受けているからです。
ずっと寄り添い、見守り、支え、時には助ける。
最短で生業として成立させるには、そのような手厚いサポートが必要です。

当時は、卒業と同時に、OB会(達人会)への入会を勧められました。
最新の技術やノウハウを教えたり、開業後のサポートするためということでした。
ところが、会費は、月額38,000円でした。

ロクな稼ぎもないのに、毎月38,000円の支払いは、とてもきついです。
次のような疑問を抱えながらも、4ヵ月間は何とか耐えました。

  • 高額な学費を納めながら、なぜ高額な月会費を支払い続けねばならないのか。
  • OB会員でいるだけなら、もっと安い会費、もしくは無償にすべきではないか。
  • 研修会など、必要な費用のみ、都度徴収すればよいのではないか。

その疑問を意見としてまとめ、提案をしたら、退会を勧められました。
会費が払えるよう頑張らないから、いつまでも経営が伸びないのだ。
それを達人会のせいにするなんて、もってのほかだ。
そんな意識の低い人間は、いてもらわなくて結構との説明でした。

熟慮して、退会を決意し、それを告げました。
退会したら、学院のホームページ「卒業生施術所リスト」からも削除されました。
金の切れ目が縁の切れ目、ということでしょうか。

卒業して、思うように稼げないのは、もちろんすべて私の責任です。
学院で、デタラメを教えられたわけではありません。
ここで学んだことは、本当にかけがえのない私の財産となっています。
しかし、私は「金のない奴は、面倒みない」と言われたように感じました。
私と同様に感じておられる方は、とても多いと思います。

その経緯は、私の旧ブログに詳しく綴っております。
ご興味がおありなら、ご一読ください。
http://hotshark.exblog.jp/8166781/

この一件で、私は、同学院を信頼することが、できなくなりました。
心から信頼していただけに、残念で、残念でなりませんでした。
しかし、自分が信頼できない人たちから、何かを教わることはできません。

私が達人会を去る直前に、村松先生が突然、副学院長を辞任されました。
半ば、追放のようなカタチであったとうかがっています。
村松先生は、辞任後、いちばん最初に私に電話をくださいました。
会って、お話をうかがいました。

村松先生は、費用や日程の面で達人コースへ来れなかった人たち、そして経営が苦しくて達人会を離脱してしまった人たちを何とか救いたい、そうお考えでした。
その点で、当時の学院長と意見が合わず、辞任せざるを得なかったとうかがいました。

真に教え子のことを思う村松先生のお気持ちに、私は心を打たれました。
そして、村松先生の新しい事業、つまり村松整体塾を手伝うことに決めました。
その過程で、村松先生には、本当に大切なことを教えていただきました。
その内容の濃さ、豊かさは、達人コースの比ではありません。
ずっと寄り添い、見守ってくださった村松先生には、感謝してもしきれません。

一方で当時、学院には、20名ほど講師陣(サテライト校長)がいました。
現在は、全員が学院から離れているようです。
なぜそうなったのかは、わかりません。
この事実が何を物語るかは、各人でお考えいただければと思います。

後述いたしますが、私は村松整体塾での修業を経た後に、独立し、整体法講座を開講することとなりました。
私の主宰する整体法講座は、同学院に比べると、ヨチヨチ歩きです。
知名度もありませんし、立派なパンフレットもありません。
宣伝や集客にお金をかけることも、できません。

しかし、私の講座には、この時の経験がとても生きています。
嫌だったこと、困ったことなどは、すべて解消しています。
逆に、必要に感じたこと、こうして欲しかったことは、すべて実現しています。
以下に、一例を述べます。

  • 技術やノウハウは一切出し惜しみせず、伝えられるものはすべて伝える。
  • 志のある者なら誰でも学べる、リーズナブルな費用設定をする。
  • 必要な費用を最初に提示し、追加は一切徴収しない。
  • 各人の個性や事情を尊重し、極力、個別の指導を心がける。
  • 開業して、生業として営めるようになるまでの具体的プログラムを用意する。
  • 技術体系を作り、真の応用力がつくように伝授する。
  • 会社を辞めずとも、学べるようにする。
  • 生業として営めるようになるまで、責任をもって面倒をみる。
  • 本人が望む限り、一生涯のお付き合いをさせていただく。
  • 自分は現役の整体師を続け、現場で得た実戦的で実用的な内容を伝える。
  • 全国にいる仲間とのつながりを大切にする。

相談に来られた方のうち何名かは、私の講座へ学びに来られています。
みなさん、例外なく開業にこぎつけられています。
個性豊かな整体院が、次々開業しています。
それぞれのペースで、楽しみながら、仕事に取り組まれています。
整体師という仕事に、自信と誇りをもっておられます。
その実績は、受講生の声や、受講生の整体院のページをぜひご覧ください。
真実の姿をご覧いただけることと思います。

一方で、一度電話やメールをいただいたきり、その後、連絡がない方もいます。
中には、わざわざ会いに来られた方もおられます。
特に本年、同学院で開講された「復興支援特別コース」。
ここで学ばれた方たちのことが、とても気になっております。

同コースは、学院のホームページには、以下のように書かれています。

「学院通常の300万円のコースに準じたコース設定となっています」

これを読み、旧・達人コースの内容だと私は理解をしておりました。
失礼ですが、とてもリーズナブルなコースができたと、喜んでおりました。
しかし、同コースを卒業された方からお話をうかがい、非常に驚きました。
それでは、開業は難しいだろうという内容だったからです。
事実、半数以上の方は、開業すらできないか、開業しても大いに不安だというのです。
しかも追加で学ぶ場合は、さらに費用が必要だというのです。
心底、残念に思いました。

この話を聞いたことがきっかけとなり、このページを書くに至りました。

みなさん、これからどうされるのか、とても気になるところではあります。
その方々に、伝えたいことがあります。

  • せっかく縁があり、学んだこの整体法を、ぜひ生かして欲しい。
  • 自分の夢に向かって、誠心誠意の歩みを続けて欲しい。
  • その過程で不安や迷いがあるのなら、ぜひ同学院に喰らいついて欲しい。
  • 時間がかかろうが、同学院からすべてを学んで欲しい。
  • たとえ追加のお金がかかっても、納得できるまで、とことん学んで欲しい。

そして、もし同学院関係者がこのページをご覧になっていたら、ぜひ伝えたい。

  • 自信のもてない人間を、大量に輩出している現実を直視して欲しい。
  • これ以上、中途半端に学び、開業できずに悩む人を増やさないで欲しい。
  • 研修生や卒業生の言うことによく耳を傾け、思いやりをもって接して欲しい。
  • 希望する全員が、開業して、生業として営めるよう、責任をもって指導して欲しい。
  • 卒業生が、自信と誇りをもって整体師として自立できるまで、導いて欲しい。
  • 人を金蔓のように扱わないで欲しい。
  • 最初に費用全額を明示し、後から追加費用を請求するやり方はしないで欲しい。

自然形体療法をルーツとし、回復法からだリセット療法)として発展を遂げた療法。
これは、間違いなく、業界最高峰の総合手技療法だと確信しています。
冒頭に述べた通り、私はこの療法に出逢えて、本当に良かったと思います。

同学院創設の目的通り、この療法が広まれば、日本は変わると思います。
耐え難い痛みや症状で苦しむ多くの人たちが、救われます。
自分で自分の健康を守るべく、意識を変える人たちも、増えます。
その結果、日本の医療費は半減するでしょう。

その一方で、整体師として自立し、自分らしく生きる人も増えます。
彼らは志高く、自分の仕事と生き方に自信と誇りを持てるようになります。
自分の可能性に気付き、人生の豊かさ、素晴らしさに目覚めます。
真理を学び、世の光として、社会におおいに貢献していくことでしょう。

しかし、この療法を学んだ多くの人が、整体師として自立できてないのも、事実です。
それは、どのような事態を招くでしょうか。

まずは、その人たちの人生を大きく狂わせることになるでしょう。
なけなしの貯金をはたいて、学びに来ている人もいます。
会社を辞めて、退路を断ち、この道で生きていく覚悟を決めている人もいます。
整体師の仕事に希望を持ち、情熱を持ち、取り組む人がほとんどでしょう。
結果的に、その人たちの真摯な気持ちを、踏みにじることになります。

それと同時に、この手技療法の世間的評判が落ちます。
つまり、回復法からだリセット療法)では治せないという風評がたちます。
すると、同学院卒業生全員が、被害を被ります。
また、本来であれば救える人を救う機会を逸する事態も起こり得ます。

そうなることは、避けたい。
ゆえに、このようなページを作り、みなさんにお伝えする次第です。

同学院で学ぶなら、とことん信じて、とことん学んで欲しい。
整体師として立派に自立し、世のため人のために、活躍をして欲しい。
そして、心豊かに、幸せに生きて欲しい。
それが、私の何よりもの願いです。

なぜなら、みなさんの人生を輝かせて欲しいからです。
みなさんが立派な整体師になられることを待つ、大勢の方がおられるからです。

また、同学院は、私にとっては、かけがえのない大切な母校です。
私の整体師としてのルーツは、厳然としてここにあるのです。
母校には、いつも感謝の気持ちと、誇りをもって生きていたい。
心の支えであって欲しい。
私は、本当にそのように思います。
きっと、多くの卒業生たちも、同じ気持ちではないかと思います。
ゆえに、同学院が、いつまでも立派な整体学校であるよう、願うばかりです。

「21世紀整体師育成コース」がいかなるものか、私にはわかりません。
もし学ぶことを検討されるなら、

  • 応用技は、どこまで教えてくれるのか
  • 追加の費用は、必要ないのか
  • 卒業後のフォローは、どうなるのか

それを学院にたいして、確認してください。
いずれも、たいへん重要なことです。
また、できれば、

  • 昔たくさんいた講師陣は、どうして今はいないのか
  • 以前副学院長を務めていた村松幸彦先生は、なぜ辞めたのか

などを、尋ねてみてください。
村松先生は、今も学院が教材として配布しているDVDに出演しています。
みなさん、疑問をもって当然だと思います。

また申し込む前に、学院だけでなく、必ず卒業生の話を聴いてください。
可能であれば、一人だけでなく、複数人に聴いてください。
その上で、ここで学ぶかどうかをご判断されることを強くお勧めいたします。

2008年11月、達人コース修了式に撮影した思い出の写真です。
回復整体達人コース 修了式