【愛をもって生きる】

愛とは何か。
そう尋ねられたら、現在の私はこう答える。

「愛とは、信頼と尊重である」

人であれ、無機物であれ、すべて必要必然の存在である。
そのことに、心からの信頼をおき、唯一無二であることを心から認める。

それが、愛ではないだろうか。

だから、愛と好き嫌いとは異なる。
極端に言えば、嫌いな人、苦手な人でも愛することができるのだ。

また、愛する対象は、人に限らない。
動物、モノ、自然、町、時間、環境、コミュニティ、時代…
愛の対象を広げれば、自分の意識も広がる。

私たちは、とても豊かに見えるが、実は非常に困難な時代に生きている。
一般には伝えられない様々な事実を知ると、暗澹たる気持ちになり、絶望しそうになる。

でも、そんな時代を愛する。
悩み、迷いながらも生きている人たちを愛する。
どうしようもない搾取システムを愛する。

未来は、どうなるかわからない。
もしかしたら、私たちの代で、日本人や人類は終焉を迎えるかも知れない。
それでも、愛で自分を満たし、心穏やかに生きること。

それが、どんな時代にあっても幸せに生きる第一歩ではないだろうか。

いかに人間が科学の粋を尽くそうと、宇宙の理から逃れることは不可能だ。
だったら、どうしようもないことに心を砕くよりも、宇宙の理に身を委ね、自分にできる精一杯のことをやって、幸せに生きていきたい。

立春を迎え、そのような心持ちでいる。