【ビジネスにロマンを!】

レンガを積む職人の話をご存じか?
毎日いくつものレンガを積みながら、一人の職人は愚痴をこばした。
「いやだなあ。早く仕事が終わらないかなぁ」
その隣で、楽しそうに働いている男がいる。
「なんでお前は、こんなつまらない仕事を楽しそうにやっているんだい?」
そう聞くと、目を輝かして男は答えた。
「つまらないだって?僕は歴史に残る神殿をつくっているんだ。これは人類の希望、夢をかなえる仕事だ。これほど名誉ある仕事に携われる僕はなんて幸せなんだろう!」

突きつめるところ、この戦略構築法は、あなたがビジネスにロマンを見出すことをお手伝いする本である。私はあなたに、いままで見失われてきたビジネスの本来の意味、そしてそれを実現できる自分の力を思い出していただきたい。
ビジネスは、単なる金儲けの手段ではない。この現代で、社会を変革する最強のツール。それがビジネスなのである。ビールが人類の遺産を救うように、そして手すりが寝たきり老人をゼロにする社会を実現するように、あなたが日々行なう作業は、人類に多大な影響を与える。
多大な影響を与えるからこそ、ビジネスに携わるものは、哲学・思想を持つ義務がある。
われわれは、いつの間にか、ビジネスには哲学が必要であることを忘れてしまった。
歯車を組み合わせれば、誰でも売れる仕組みはつくれる。それは難しい作業ではない。しかし、その歯車は人類を破滅させるために使うこともできれば、次の世代に誇れる世界を残すためにも使うことができる。
いまの社会は、確固たる倫理観と思想を持ってビジネスに取り組む人を大量に必要としている。それだけ社会の変革が急がれている。
いったいその変革は誰が起こすのか?答えは明らかである。
鏡の前へ行けば、答えがわかる。
鏡に映っている人物。その人物こそが、社会を変革する原動力なのである。

この本は、損得勘定、打算で生きている人が読むべき本ではない。
子供に「父さんの仕事はな……」と自信を持って語りたい人、自分の生きざまを後世に残したい人、レンガを積むのではなく、神殿を築き上げる人のための本である。
ロマンがあるものは、この本をベースに決起せよ。

あなたにしか、できないことがある。だから、あなたはこの時代に生まれてきた。そのようなあなたにこの本を捧げたい。

*  *  *  *  *

以上は、神田昌典さんの著書「60分間・企業ダントツ化プロジェクト」のあとがきから引用した。
私は、この一節が大好きである。
神田さんにお会いしたことはないが、心から共感をする。

ビジネスに倫理観や思想などを持ち込むのは、きれいごと、もしくは絵空事のように言われてきた。
しかし、それがどのような結果をもたらしたか、いまの社会を眺めれば、歴然としている。
倫理観や思想なきビジネス、政治、行政は、薄っぺらい豊かさを創造はしたが、大勢の人間から考える能力を奪い、社会を荒廃させてしまった。

気付いた人から、行動すること。
自分は無力だと思わず、確固たる倫理観と思想を持って、自分のビジネスに取り組むこと。
それ以外に、社会が変わる道はないと私は考えている。

本日より三日間、初めて関東地区で整体法講座を開講する。
場所は、千葉県船橋市である。
なぜ整体の仕事を勧めるのか、ロマンを語りたいと思っている。

講座の見学も可能だ。
ご希望の方は、以下のページを参照していただきたい。
http://juku.shin2raku2do.jp/index.php?go=dbpqde