“スクールビジネス”に注意

整体を学ぶ時は、どこで学ぶか、誰から学ぶかを慎重に検討してください。

私は、もとサラリーマンでした。
50歳手前で、24年間勤務した会社を辞め、整体師に転職しました。
その際に、約300万円支払って、ある整体スクールへ行きました。

「開業者の55%が、年収1,000万円以上!」

それが宣伝文句でした。
ゆえに、稼げないプロや有資格者、他の整体学校で学んだ人たちが殺到する。
高額にも関わらず、大人気の整体学校でした。

伝えられた技術やノウハウは、本物です。
ゆえに、初年度から年収2,000万円以上稼ぐ人も、実際にいます。
しかし、それは、ごく一部です。

なぜなら、整体院経営は地域性が大きく影響するからです。
その事情を知らずに、宣伝文句を鵜呑みにして、泣きをみる人が、いかに多いか。
何を隠そう、私もその一人です。

スクールを卒業したら、OB会への加入を進められます。
いわゆる、継続サポートです。
費用は、月額38,000円。
そんなもの、開業直後の人間に、払えるわけがない。
だから、卒業生が、どんどん脱落したり、スクールから離れていく。

言い方は悪いですが、生徒は「金づる」です。
金の切れ目が、縁の切れ目。
金を払わないなら、はい、さようなら・・・

私は、そのようにしてその整体スクールから、見放されました。
卒業生なのに、卒業生として扱ってはもらえない。
もちろん、フォローは一切受けられない。
スクールのホームページからも、即刻削除されました・・・

スクールビジネスとは、そういうものです。
生徒はお客さんであり、いかに継続的にお金をいただくかが、ビジネスモデルなのです。
スクールは、人や建物や設備の維持管理や、広告宣伝にお金がかかります。
ゆえに、きれいごとばかりは言ってられないのです。

どちらにせよ、整体スクールは、慎重に選ぶべきです。

誰が、責任をもって、最後まで面倒を見てくれるのか。
それを確認してください。
できれば、その責任者と実際に会うなり、電話で話すなりした方がよいでしょう。
そして、研修生や卒業生を訪ね、話を聞いてみる。
高額の学費を支払うのであれば、そのくらいやった方が、身のためです。

当然のことながら、良いことしか表に出ません。
宣伝に利用される成功事例は、ほんのごく一部の人のことだけです。
それを忘れないようにしてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

整体師を志す方へ
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