整体を学ぶまでに、何をすればいい?
仕事や家庭の事情で、いますぐ整体学校へ行くことはできない。
でも、それまでの間、何か準備したい。
そう考える方は、たいへん多いと思います。
私も、よく相談を受けます。
よくあるのが、「解剖学や生理学を勉強しておきたい。よい図書を教えてください」というもの。
お気持ちは、たいへんよくわかります。
その問いに対し、私は「解剖学や生理学が大好きですか?」と逆に質問いたします。
ほとんどの場合、「いえ、でもいずれ必要になるだろうから・・・」との返答です。
じゃ、やめておいた方がいい。
難しくて、途中で投げ出すのがオチです。
整体を生業とする上でいちばん必要なのは、解剖学や生理学の知識ではありません。
さらに言えば、整体の技術でもありません。
では、何がいちばん必要か。
それは、
「何がなんでも、どんな苦労をしてでも、整体師を生業としてやっていきたい」
そう強烈に願う“想い”と、“志”だと私は思います。
それなしには、いくら知識や技術を身につけたところで、大した役には立ちません。
数年先には、必ず廃業します。
どんなにすごい知識や技術を身につけたとしても、です。
なので私は、「整体師になりたい!という想いと志を強くしてください」とお答えするようにしています。
- 自分はなぜ、整体師になりたいのか?
- どんな整体師になりたいのか?
- 整体師になって、何を実現したいのか?
それらをできるだけ具体的に、リアルにするのです。
できれば、紙に書き出すとよいでしょう。
それをせずして、漫然と整体学校へ行っても、絶対に食べていけません。
何度もこの場で申し上げていることですが、そんなに甘い業界ではありません。
新規参入が増えている現在、もっともっと厳しくなることでしょう。
整体学校へ行くまでに時間のある方は、ぜひ自分の想いと志を確認してください。
それらを強化してください。
興味のある本を片っ端から読んでもよいでしょう。
近所の整体院やサロンに通いまくってもいい。
この人こそは!と思える先生に、直接会いに行くのもいい。
いずれにせよ、楽しみながら、ワクワクしながらやってみてください。
そして、燃え上がるような、熱い気持ちをもってください。
強烈な想いと志。
これが大切なのは、整体師の仕事に限ったことではありません。
また、洋の東西も問いません。
ちなみに、解剖学や生理学の知識は、実践を重ねながら学ぶと、生きた知識となります。
なので、後から学んだ方が、興味をもって、効率よく学べます。
闇雲に筋肉や骨格の名称を覚えても、まったくとは申しませんが、意味はありません。
ただし、身体のことに興味があるなら、どんどん学べばよいと思います。
要は、自分が楽しい、おもしろいと思えること、ワクワクすること。
それに時間とエネルギーを使うことが重要です。
人生は、長いようで、短い。
楽しく、おもしろく、いつもワクワクしながら、幸せに生きたい。
そう思いませんか?