独立開業の鉄則/十分な準備期間を設ける
一般的に、この業界では、一人前の整体師として独立開業するまでに、少なくとも10年間の修行が必要と言われています。
考えてみれば、当たり前ですよね。
料理人であっても、大工さんであっても、美容師さんであっても、知識や技術を学び、現場経験を十分に積んでから、やっと一人前になります。
整体師も、技術職なのですから、同じです。
しかし、整体師に限って、勘違いする人がとても多い。
なぜなら、誰であっても、簡単に独立開業できてしまうからです。
自分の身ひとつでできる。
資格が不要。
器具も道具も不要。
設備投資が不要。
仕入れも在庫も不要。
それに加え、甘い言葉で誘惑するスクールやセミナーがたくさんあります。
一例として、次のようなものです。
とても巧みなコピーです。
だから、多くの素人がひっかかるのです。
技術を学ぶだけなら、4ヵ月でもよいかもしれません。
独立開業もできるでしょう。
しかし、生業とできるかどうかは、まったく別の話です。
大工さんに例えると、「技術を学んだ=道具を手に入れた」に過ぎません。
考えてみてください。
道具を手に入れたら、それだけで、家が建てられるでしょうか?
人さまが、喜んでお金を払ってくださるでしょうか?
あるいは、そんな大工さんに、あなたは自宅の建築を任せますか?
施術にせよ、経営にせよ、経験を積まねばうまくなりません。
だから、開業までに、十分な準備期間を設ける必要があるのです。
ちなみに、本講座では「開業シミュレーション」を実施するように指導しております。
最低6ヶ月間、できれば1年間を推奨しております。