開業シミュレーション

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開業シミュレーションとは、模擬開業をすることです。

開業シミュレーションは、独立開業するにあたり、必要不可欠な準備期間です。
これをせずして開業するのは、泳ぐ練習をまったくせず水泳競技に出場するも同然です。
つまり、無謀そのものです。

本講座では、最低6ヶ月間、できれば1年間の開業シミュレーション実施を推奨しています。
以下、その理由や目的について、お伝えいたします。

開業シミュレーションとは何か

一言で申せば、整体院経営を実体験することです。
つまり、新規来店誘導、施術や指導の実施、対価の受領、次回予約の取得、顧客管理やアフターフォローなど、整体院を開業して運営していくための一連の仕事を実際にやってみることです。

その中で、さまざまな修正や練り直しを行い、本開業の準備を進めます。
それと同時に、固定客やファン客を集め、本開業時の経営安定を目指します。

なぜ開業シミュレーションが必要か

「水に浸からねば、泳ぎは上達しない」

これに、意義を唱える人はいないでしょう。

いくら優秀なコーチに指導を受けても、繰り返し床の上で練習を重ねても、まずは実際に水に浸からねば、泳げるようにはなりません。
競技に出場するのなら、水の中で繰り返し練習することは、当たり前です。

整体院経営も、同じです。
実際に自分でやってみないことには、何も学べないし、上達もしません。
つまり「経営をする=水に浸かる」ということです。

さらに言えば、開業するのは、競技に出場するのと同じです。
あなたが開業する町には、すでにたくさんの同業者がいるからです。

その中には、たくさん経験を積んだベテランもいるでしょう。
人気の治療院もあるでしょう。
少なくとも、あなたが最も新参者であることは、間違いないでしょう。

あなたは、趣味で整体を学んでいるのではないのでしょう。
生きる術として、生活の糧を稼ぐために、整体を学んでいるのでしょう。

それだったら、競技に勝たねば、なりません。
最低限、他の選手と互角に戦える技量を備えないと、話にもなりません。

最低限6ヶ月間、できれば1年間、開業シミュレーションを行うのは、そのためです。
水に浸かって、猛練習をするということです。

開業シミュレーションの目的

開業シミュレーションを行う目的は、以下の通りです。

1)整体院経営の実務を一通り経験する
2)対価をいただいて施術をすることに慣れる
3)経営のたいへんさ、難しさを身をもって知る
4)思想、技術、経営を練る
5)固定客を集める

1)整体院経営の実務を一通り経験する

講座でお伝えする整体院経営の実務を、実際に自分でやってみます。
その中に含まれる主なものは、次の通りです。

  • 施術場所確保
  • 新規来店誘導(広告・告知・新規集客)
  • 整体施術
  • カウンセリング・指導
  • 次回予約取得(リピート促進、固定客化)
  • 施術料受領
  • 予約管理
  • アフターフォロー
  • 財務管理
  • 各種ツール制作
  • ホームページ・ブログ・SNS運営

2)対価をいただいて施術をすることに慣れる

サラリーマンを長くやっていると、会社から給料をもらうことに慣れています。
多くの人は、直接、依頼主やお客さまから現金をいただく経験は、ほぼ皆無ではないでしょうか。

整体師は、「モノ」を売る仕事ではありません。
施術やカウンセリングという、「目に見えないサービス」で対価をいただく仕事です。

特に、本講座で伝える手技療法は、低刺激、短時間の施術です。
施術をしても、その場で変化や、よい結果が出ないことは、多々あります。
それでも、自信をもって、数千円の対価を要求せねばなりません。

実際にやってみるとわかりますが、最初はものすごく抵抗感があります。

「え?ほんとうにお金もらっていいの?」

そんな感じでした。
少なくとも、私はそうでした。

お金をいただくことに抵抗感や罪悪感があると、経営は伸びません。
だから、本開業前に、施術の対価をいただくことに十分慣れておく必要があるのです。

3)経営のたいへんさ、難しさを身をもって知る

新規開業した者の9割以上が、3年以内に廃業する。
幸い生き残れたとしても、その大半が、年収300万円以下である。

この業界では、そのように言われています。

また、この仕事は100%実力勝負です。
競合店がたくさんある中で、新規参入者が経営を伸ばすのは、至難の業です。

しかし、そう伝えても、多くの人はピンときません。
のんびり構え、いざ開業してから「こんなはずではなかった…」と青ざめます。

だから、上記1)を通じて、整体院経営がいかにたいへんか、難しいか。
本開業前に、身をもって知ることが、とても重要です。

4)思想、技術、経営を練る

執筆中。

5)固定客を集める

執筆中。

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