「ご縁」

昨日、遠方より、ある男性が施術を受けに来られました。
おうかがいすると、現在の仕事に悩んでおられるようでした。
ずっとこのままこの仕事を続けていくのかと思うと、気持ちが憂鬱になり、体調は悪くなるばかり。

そのような中、以前から興味のあった整体師の仕事。
ネットを検索し、私の整体院のウェブサイトをご覧になり、わざわざ足を運んでくださったのです。

年齢は違いますが、かつての私を見るようでした。
お気持ちが、痛いほどわかりました。
ゆえに、私の経験や考えを、お話させていただきました。

本日、丁寧なお礼のメールをいただきました。
以下、それに対する私の返信です。
ここをお読みのみなさまにも参考になると思い、転載をいたします。

   *   *   *

こんにちは。
昨日は、ありがとうございました。
また、丁寧なメールをいただき、とても嬉しく思います。
ありがとうございました。

「幸せに生きること」

人間にとって、これ以上大切なことはありません。
しかし、ほとんどの人は、本当の幸せとは何であるのか。
どうすれば、そうなれるのか。
それが、まったくわからなくなっています。

そして、束の間の快楽に身を委ねたり、物質的豊かさ、経済的豊かさのみを追い求めたりします。
その結果として、自分のことしか考えず、競争に明け暮れる、やさしさや思いやりのない殺伐とした社会になりつつあります。
これは、実に憂うべきことと感じます。

「本当の幸せとは、自分であること」

私は、整体師に転身して、そう悟りました。

昨日お伝えしましたが、私はいま、本当に幸せです。
心から信じることのできる道で、精一杯の努力をし、自分を高め、磨き、人さまや社会に貢献することに、自分の時間や命を尽くすことができる。
つらいこともありますし、苦労や困難は絶えませんが、それは苦役にはならず、ありがたい修行であり、障壁だと感じます。
だから、毎日、幸せしかないのです。

整体師とは、単に痛みや症状を治癒に導くだけではない。
人さまを真の幸せへと導き、よりよい社会創造に寄与する者である。

私は、そのように考えております。
自分自身そうありたいし、そのような仲間を増やしたいと考えております。
また、現実的な話で申し上げると、痛みや症状だけをみる並みの整体師は供給過多状態にあり、競争が厳しいのです。

私は、開業5年目の新米整体師です。
ゆえに技術力、知識、施術の腕前は、先輩の先生方の足元にも及びません。

しかし、整体師という仕事に対する自信と誇り。
そして、私と同じように、幸せな人間を増やしたいという情熱。
それは、誰にも負けないと思います。
もちろん、技術、知識、腕も、先輩方に負けないよう、日々研鑽しています。

整体師に転身し、独立開業し、生きていくこと。
それは、並大抵のことではありません。
いばらの道だと思います。
私は自分の身をもって、それを経験して参りました。

しかし、私は、世界一の仕事だと思っています。
特に我々の手技は、使うのは、己の身ひとつだけです。
道具も、器具も、電気も使いません。
場所も、相手も、選びません。
人間の可能性の極限に挑戦でき、かつ、人や社会に大きく貢献できる、素晴らしい仕事です。

昨日、お話をしていて、このような方にこそ、学んで欲しい。
そう強く感じました。
もし、一緒に学ぶことができれば、たいへん嬉しく思います。

いずれにせよ、自分の気持ちを大切に。
自分に素直に、自分の信じる道を、勇気をもって歩み出してください。
応援をいたしております。

ご縁をいただき、ありがとうございました。

整体教室の様子