「同志たちと共に」

私の主宰する整体法講座。
昨年後半より、入門の審査を厳しくしました。

入門にあたっては、性別、年齢、学歴、職歴、現在の職業や境遇、経験の有無など、一切問いません。
その代わり、ただ1点、厳しく問うことがあります。

それは、

「自分の人生に責任をもてるか、どうか」

です。

生きていると、いろんなことが起こります。
善いこと、楽しいこと、嬉しいことばかりではありません。

むしろ、嫌なこと、苦しいこと、困ったことの方が多いかも知れません。
どうしようもない宿命もあります。
不慮の事故や、突然の災いも降りかかってきます。

それらすべて含めて、自分の人生を背負えるか、どうか。
私は入門者に対し、その資質があるかどうかを厳しく問います。

問うと申しても、明確な問いかけがあるわけではありません。
面談した直観としか、言いようがありません。

私たちの整体院には、さまざまな痛みや症状で苦しむ人たちが、多数やってきます。
痛みや不快な症状、あるいは重篤な病気などは、すべて結果です。
結果には、必ず原因があります。
そして、原因を作っているのは、意識するしないに関わらず、自分自身に他なりません。

もちろん、中には先天的な疾患や、胎児や乳児の頃に受けた何かが影響していることもあるでしょう。
自分の責任ではない、と言いたくなることも多々あると思います。

しかし、それも含めて、自分の人生です。
それらをすべて受け入れ、生き抜くことにより、人は成長し、やがて人生の真の恵みに気付くのだと私は思います。

そして、ご縁のあった方に、それに気付いていただけるよう導くことが、整体師のいちばん大切な仕事であると私は考えます。

そのためには、整体師自身が、自分の人生を背負えねば、話にならない。
ゆえに、上記のことを厳しく問うのです。

このたび入門された三重県の内山 透先生。
先月、講座の見学に来られ、数日後に入門の申し込みをされてきました。

この人ならできる、やってくれる。
お会いした時に、私はそう直感しました。
ゆえに、即座に入門を許可しました。

昨日、内山先生をお迎えし、講座の初日を終えました。
今回は入門者が1名だったゆえ、マンツーマンの講義となりました。
先日修了したばかりの村地友寛先生が、仕事を終えて、駆けつけてくれました。
みなさんで食事に行き、楽しい時間を過ごしました。

門下生たちは、同じ地平を目指して歩んでくれる、大切な同志です。
こうやってご縁をいただき、真剣に、楽しく学び合えることに、心からの幸せを感じます。
ありがとうございます。
今日も、共に学んで参りましょう。

同志たちと共に