「ひとつの技術に絞り込む」

この道に入って数年、少なくとも三年間は、ひとつの技術体系や理論に絞り込み、あらゆる症状に対応すること。
それが、私の意見です。

技術や知識は、手段です。
いわば、職人にとっての道具です。

道具は、職人にとって、とても大切なものです。
できる限り、よい道具を使うべきです。

しかし、その道具を使って仕事をし、結果を出し、お客さまに喜んでいただくこと。
それが、プロの職人の仕事です。

よい仕事をするためには、経験を積む以外に道はありません。

いくら良質な道具も、使い慣れないと真価を発揮しません。
良質な道具をひとつ手に入れたら、それをとことん使い込んで、経験を積むことです。
経験を通じて使い方を学び、使いこなすことが重要です。

残念ながら、この業界には、道具コレクターが意外に多いです。
安価で良質な教材やセミナーがたくさんありますので、つい目移りしてしまうのでしょう。

道具を集めて、悦に入る。
道具を研究することに、没頭する。

趣味で整体をやるなら、それはそれで結構なことだとは思います。
しかし、道具が仕事をしてくれるわけではありません。
大切なのは、道具を使う職人の腕前であり、人間性ではないでしょうか。

整体で生計を立てたいなら、道具を集めている場合ではありません。
いま手にしている道具を、とことん使いましょう。
臨床経験を積みましょう。
道具を論じたり、あれこれ手に入れたりするのは、その後だと私は考えます。

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応用講座(4)実技指導のようす