【不思議を排する】
西田です。
本講座でお伝えする手技療法は、いわゆる“治療系”と呼ばれる類のものです。
中でも、「不思議」と評されることが多い手技です。
触れる時間は10〜20分程度、力を使わず、強い刺激を与えない。
受けた人間は、何をされたかわからない。
習得が簡単で、素人が施術しても、時として劇的な変化が出る。
不思議と思われるのも、無理ありません。
しかし、私共では、できる限り「不思議」を排するようにしています。
なぜそうなるのかを研究し、誰もが理解できる説明ができるようにしています。
なぜなら、そうでないと使いこなせないからです。
技術の価値を理解し、自信をもって施術ができないからです。
いのちの仕組みは、まことに神秘的です。
おそらくは、解明できていないことの方が、圧倒的に多いことでしょう。
それでも、わかっていることを手掛かりに、不思議を排していく。
実践を重ねて、実証していく。
そういう取り組みや積み重ねが大切なのではないかと考えております。