脱サラをして整体師になることを考えておられるみなさんに向けて、教材「整体師・はじめの一歩(心得編・実践編)第一版」をご用意いたしました。
唐突ですが、まずはじめにこのふたつの動画をご覧になってください。
http://youtu.be/jid2A7ldc_8
これらの動画を観て、何もお感じにならない方は、このページから離れてください。
あなたが求めているものは、ここにはありません。
残念ながら、先を読んでも、時間の無駄になる可能性が大きいです。
しかし、もしこれらの動画を観て何かを感じたら・・・
身につまされるものがあるなら・・・
自分に何ができるかわからないけど、行動したいと思ったら・・・
ぜひ、この先をお読みください。
あなたの将来、そして社会の未来を大きく変える、希望の扉の鍵が見つかるかも知れません。
みなさん、はじめまして。
大阪で整体師をしております、西田 聡(にしださとし)と申します。
私は、47歳までは、平凡なサラリーマンでした。
同じ会社に、24年間勤続いたしました。
よい大学へ進学し、一流企業に勤め、真面目に仕事をこなすことが、よい生き方であると信じて疑いませんでした。
しかし、いつの頃からか、大きな息苦しさを感じるようになりました。
答えのない問いかけに、悩み続けていました。
30代後半で「うつ」状態に陥り、10年近く苦しみました。
出口がまったく見えない、真っ暗なトンネルの中を歩いている・・・そんな毎日でした。
消えてしまいたい、いっそのこと死んでしまいたい。
そんな暗澹たる気持ちで、過ごしていました。
うつになった原因は、いろいろあります。
最も大きなものは、過剰な物質文明に加担することへの疑問と罪悪感でした。
現代文明社会は「もっと」を求め続けます。
冒頭でご紹介したふたつの動画は、そんな社会を的確に表現しています。
もっとたくさん、もっと新しく、もっと便利に、もっと早く、もっと快適に、もっときれいに、もっと安価に、もっと簡単に、もっと、もっと、もっと・・・
人の欲望に火をつけ、煽り続ける。
利益のために資源を使い尽くし、他のいのちをないがしろにする。
お金の奴隷になり、廃棄物を累々と積み上げて行く。
それが現代文明における企業の営みの正体です。
そこに勤務する者たちは、その営みの歯車として身を粉にして働かねばなりません。
そのことに、疑問を持たない、枠からはみ出さない。
与えられた小さな幸せに満足する。
私たちは、そのように教育されています。
余計なことは考えず、ひたすら利益を追求するために真面目に働く。
それが、よしとされる社会なのです。
幸か不幸か、私は疑問を持ってしまいました。
企業の営みのおかしさや、現代社会の歪みに気付いてしまったのです。
見て見ぬ振りが、できなくなってしまったのです。
以来、仕事が手につかなくなりました。
しかし、仕事をしなければ給料はもらえないし、食べていけない・・
現実と良心の狭間で、私は苦しみ続けました。
それと同時に、自分が心から信じて歩める道を求め続けました。
一見、豊かで、平和に見える社会。
しかし、その内実は違います。
常に他と比較し、競い、争うことに明け暮れ、社会には心の余裕を失う人が溢れています。
物質的に豊かになればなるほど、心は荒み、貧しくなる。
拝金主義、利己主義が蔓延し、社会からやさしさや思いやりが消えていく。
私は、そんなふうに感じていました。
それに対して何もできないばかりか、そこにどっぷり浸かる自分に苛立ち、焦りました。
何か自分にできることはないのか、ずっと探し続けていました。
求めれば、与えられる。
そんなある日、突如として導かれた、整体師への道。
それまで考えもしなかった道ですが、ここに自分の歩む道があると直感しました。
以来、無我夢中で歩んで参りました。
とは申すものの、独立自営の道は、たいへん厳しいものでした。
しかも、未知の業界、未経験の仕事です。
想像を遥かに超える、幾多の困難がありました。
どん底も味わいましたし、人に言えぬ苦労もして参りました。
その一方で、経験を重ねるうちに、
自分の今までの人生は、この道を歩むためにあったのだ
と確信をするに至りました。
つまり、私にとって整体師は「天職」であったのです。
整体の現場経験を通じて、医療が巨大産業化していることに気付きました。
医療が発達すればするほど、病人が増える。
その矛盾に直面し、背景にある社会の仕組みや構造にまで目を向けるようになりました。
微力ながら、整体を通じて、この現状を打破する一翼を担う。
それが、私に与えられた使命だと確信をするに至りました。
人は、自分が歩むべき道を見つけた時、最高の幸せを感じるのだと思います。
現在も苦労や困難は絶えません。
生きている限り、未来永劫、そんな状況は続くでしょう。
しかし、これらは自分を成長させてくれる、ありがたい課題であり、糧です。
私は自分の経験を通じ、それを知りました。
この素晴らしい道を、志ある仲間と共に歩みたい。
自ら幸せになり、人さまを幸せに導き、社会を変えていくリーダーたり得る人財を育てたい。
そのために、自らの経験を通して知り得た真理や、智恵や技術を分かち合いたい。
そのような想いをもって、整体法講座を開講、運営しております。
しかし、誰もがプロの整体師になれるわけではない。
整体師として独立自営をするのは、ただでさえたいへんな道です。
さらに輪をかけ、市場は飽和どころか、供給過剰状態です。
この道で生きていける人は、100人に一人、いや1,000人に一人かも知れません。
それほど厳しい道だと思います。
一方で、人々の健康ニーズを反映してか、癒しや健康の仕事が流行しています。
専門学校やスクールの類も、乱立気味です。
しかし、前述の通り、この道で独立自営を継続するのは、並大抵のことではありません。
この道に足を踏み入れるかどうか判断する前に、事実を知らねばならない。
業界の現状、厳しさを理解せねばならない。
強い想いと志、覚悟と心構えをもって臨まねばならない。
どのようにすれば道が開けていくのか、知っておかねばならない。
これら大切なことを、これからこの道を志すみなさんに伝えたい。
そのような想いで本教材を執筆をいたしました。
現代文明社会のあり方に疑問を持ち、その中で自分らしい生き方を模索されているみなさんに、ぜひ読んでいただきたいと思います。
心身楽々堂・整体法講座 主宰 西田 聡
この教材は、脱サラをして整体師を目指すことを検討されている方を対象にしています。
しかし、単なるノウハウ本ではありません。
たいへん厳しいが、最高に幸せになれる「整体師への道」。
この道を歩もうとされている方を、全身全霊をもって応援をしたい。
そんな気持ちで執筆しました。
この教材は、24年間サラリーマンとして企業に勤務した後、50歳手前で無謀でしかない決断をして辞職、周囲の猛反対を押し切り、嘲笑をものともせず整体師に転身し、苦労に苦労を重ねながら得た気付きや学び、それをもとに培った心得と実践的ノウハウをまとめたものです。
整体師として、6年間で1万人を超える人たちと向き合ってきた経験。
師匠とともに整体塾を立ち上げ、指導に携わった経験。
整体法講座を開講して4年間、40人以上の指導をし、20人以上を独立開業に導いた経験。
整体師を志望される100人以上の人たちの相談にのってきた経験。
何より、人生50数年を生きて来た経験。
この教材には、その精髄が込められています。
お恥ずかしながら、私の場合、成功よりも、失敗の経験の方が多いと思います。
しかし、だからこそ、伝えられることもあると思っています。
市販の本には絶対に載っていない、等身大、本気、本音の内容が満載です。
本教材は、「心得編」と「実践編」に分かれています。
「心得編」は、文字通り、整体師になるための心得について記述します。
ここがしっかりしていないと、素晴らしい技術も知識も、その効力を十分に発揮できません。
そればかりか、せっかく開業をしても、早々に店をたたむことにもなりかねません(事実、そんな人はたくさんいます)。
そういう意味で、非常に重要です。
ゆえに、今回、心得に特化して執筆しようと考えた次第です。
「実践編」は、「整体法・基礎講座」の講義内容を、文字に起こしたものがベースとなります。
整体の基礎知識、解剖学や生理学の基礎知識などの他、私共でお伝えしている整体法「無痛自然療法」について詳述しています。
なぜ、ごく短時間のやさしい施術で、さまざまな症状が治癒寛解していくのか。
その仕組みをご理解いただけるとともに、基礎的な手技が実践いただけるよう、動画コンテンツもご用意しております(教材内に動画へのリンクあり)。
またライバルの多い激戦区において、広告費をかけずに集客をする方法。
あるいは、必然的にお客さまがリピートしてくださるための基本的な考え方や伝え方。
整体院運営の実際。
それらの実践ノウハウについても、詳述しております。
実は昨年11月に「モニター版」をリリースしました。
約20名の方にお申し込みをいただき、うち約半数の方から読後感想をいただきました。
当初は、その内容を参考にしつつ、年初に正式版をリリースする予定でした。
しかし、昨年から今年にかけ、私の周囲に大きな変化がありました。
私自身も、大きく変わりました。
その結果、自分が歩んでいくべき道が、より明確に見えて参りました。
それに伴い、教材の内容も、大きく見直さざるを得なくなり、執筆に時間を要しました。
ゆえに正式版の前に、先行販売のステップを踏むことにいたしました。
申し込み時にその理由についてお書きいただきますが、それが不適切と判断した場合は、販売を見送らせていただくこともあります。
傲慢にお感じになるかも知れませんが、本当に必要とされる方の手に届けたいという思いがあってのことです。
どうかご容赦ください。
先行販売版には、下記の特典を付けます。
本教材は、総合講座受講生の予習、復習用教材として使用する予定です。
実際に使用してみて、随時内容を改訂していく予定です。
時流に合った内容や動画コンテンツを追加する等、「生きた教材」にしたいと考えております。
正式版では、改訂版は別途料金をいただく予定です(年会費5,000円程度)。
今回、この価格で販売してよいものか、正直に申し上げて、たいへん悩みました。
しかし、紙面で伝えられる内容には限界があります。
何よりも、今後、この道を目指そうとされている方に、本当のことを伝えたい。
いつもここをお読みいただいているみなさんへの感謝の気持ちもあります。
そういう想いで、先行販売に踏み切りました。
後日、正式版をリリースする予定です。
ついては、先行販売版入手のみなさまに、ぜひご協力いただきたいことがあります。
上記のようなことをメールにてお聞かせ願えれば、幸いです。
info@shin2raku2do.jp
いただいた内容を正式版に反映させ、よりよいものにしたいと考えております。
ご協力、何とぞよろしくお願いいたします。
お知らせ
2015年7月、医療情報研究所よりDVD教材「心整体法宣言 ~競わず、争わず、無限大の市場に挑む~」をリリースいたします。
本教材は、今まで市場に出回っていない内容です。
現在販売されているこの手のDVD教材は、手技を解説したもの、あるいは経営ノウハウについて解説されたものが大半です。
2014年末、同社からDVD教材製作の打診をいただいた時に、私は手技や経営ノウハウについての教材を作るつもりはないと答えました。
なぜなら、この業界には、私より遥かに優れた手技療法家の先生がたくさんおられますし、経営についても私はまだまだこれからだと思っているからです。
何よりも、DVD3枚で伝えるには、いずれも難しい内容です。
それよりも、私はどうしても伝えたい内容がありました。
それは「新たな整体(師)のあり方」についてです。
現在、この業界を眺めていて、つくづく思うこと。
それは「根や軸のない治療家や整体師がものすごく多い」ということ、そして「限られた市場で競い、争っている」ということです。
彼らは例外なく、とても勉強熱心です。
あっちのセミナー、こっちの勉強会と、たいへん忙しそうです。
専門書もよく読むし、DVD教材の類もたくさん観ていることでしょう。
解剖学や生理学の知識も豊富です。
でも、何かが足りない。
だから、常に不安を抱えているし、思うように経営も伸びません。
では、いったい何が足りないのでしょうか。
その答えのひとつが、「あり方」の確立が不十分だということです。
あり方とは、言い換えれば地盤です。
地盤が脆弱だと、その上にどんなに強固な基礎や構造を用いても、脆い建物しかできません。
では、地盤を強固なものにするには、どうすればよいのでしょうか。
本DVD教材では、そのあたりのことについて言及しております。
医療情報研究所も、このような教材を出すのは初めてのことです。
おそらく、業界でも例がないものでしょう。
しかし、同社の担当者が感じていた大きな課題と、私の考えが合致しました。
反応が少ないかも知れない、売れないかも知れないけど、必要なものであることは確かだ、だから、出しましょう!ということになりました。
本件を通して、気付いたことがあります。
それは、本教材「整体師・はじめの一歩<心得編・実践編>」で伝えたかったのは、まさにこのことだということです。
そして、本教材は、これから整体師を目指す人ではなく、整体師として第一歩を踏み出した人に読んでもらいたいということです。
そこで、次のようにいたします。
「整体師・はじめの一歩<心得編・実践編>」の正式版は、次のようにいたします。
1)は、2010年にリリースした教材の改定版です。
現時点では、完成時期は未定です。
2)は、DVD教材の上位教材となります。
当初、本教材はPDF版でご提供する予定でしたが、各種資料をダウンロードするページを設けたり、一部動画の解説も加えたいので、ウェブ上の通信講座サイトとして運営することにいたしました。
現在、サイトを立ち上げ、書き溜めた原稿を少しずつそちらへ移しております。
コンテンツがある程度そろい、みなさんをサイトへお招きできるのは、8月頃になると思います。
もちろん、「整体師・はじめの一歩<心得編・実践編>」のモニター版、先行販売版をお求めくださったみなさまには、1)、2)ともに無償で提供いたします。
一部の方には、たいへんお待たせしておりますが、事情をご理解くだされば幸いです。
以上、よろしくお願いいたします。
本教材を通じて、最も訴えたいことを述べます。
不快に思われる方も多いと思いますが、何とぞご容赦ください。
脱原発より、脱サラリーマンを
昨年、東京にて「スーツデモ」というのがあったらしい。
約600名が参加し、スーツ姿で脱原発を訴えたそうだ。
facebookの投稿などを見ていると、好意的、肯定的な意見や評価が大半を占めるようだ。
でも、私は違和感を感じる。
デモはいいが、それだけで終わるなら、単なる自己満足だ。
口先だけでなく、行動して欲しいと思う。
原発がなくならない根本原因。
いろいろあるだろう。
私は、いちばんの原因は「企業偏重社会」にあると思う。
企業偏重社会とは、個人よりも企業の利益や存在を重んじる社会のことである。
すべての企業は、自社の利益獲得のために活動する。
個人の幸せや、将来の社会のことなどは、二の次、三の次である。
なぜか。
それは、組織を維持するためである。
莫大な設備や雇用を守っていくためである。
だから、企業は、必ずしも人のため、社会のためになるものを作らない。
売れるものを作るのが、至上命題である。
そのためには、手段は問わない。
一にも、二にも、利益獲得のため、企業は死力を尽くす。
おそらくそれは、永遠に変わらないだろう。
アメリカの先住民族は、何か大きなことを決める時は、7世代先の子孫や社会のことを考えていたそうである。
現代の企業は、そんなことは考えない。
自分さえよければいい。
今さえよければいい。
私は24年間もそこに身をおいたので、よくわかるのである。
表向きには、人のため、社会のためと言う。
きれいなコマーシャルを作り、よいイメージをふりまく。
立派な企業理念があり、素晴らしい社是がある。
でも、やっていることは違う。
もちろん、例外はある。
世のため、人のためにビジネスをしている企業もあるだろう。
しかし、大半は違う。
組織存続、利益拡大のために、ビジネスをしているのだ。
添加物まみれの加工食品。
電磁波をまき散らす家電製品。
無駄にモデルチェンジばかりする自動車。
病人を増やす医薬品。
健康を害する生活用品。
人間を愚劣化し、堕落させる娯楽。
詐欺に近い保険。
それを開発し、製造し、流通させているのは、サラリーマンのみなさんではないのか。
規模の違いはあれど、社会毒という意味では、原発と同じではないのか。
企業偏重の社会構造。
それを変えない限り、原発はなくならない。
もし万が一、原発がなくなっても、人類を脅かす次の火種が生まれてくるであろう。
問題の本質は、原発にあるのではない。
原発を生み出す社会構造に、本質的な問題があるのだと私は思う。
そして、その社会構造を支えているのが、サラリーマンの存在だ。
まずいことに、彼らにその自覚は無い。
スーツを着たサラリーマンが脱原発を訴えてデモをするのはいい。
しないより、マシだろう。
問題は、次の行動だ。
デモに参加した、俺達も声をあげた、マスコミに取り上げられた。
その自己満足だけに終わらないで欲しい。
個人で出来ることを実践して欲しい。
それが、脱サラリーマンだ。
スーツデモに参加した、サラリーマンのみなさん。
いま、自分がやっている仕事に、絶対の自信と誇りを持っているか。
世のため、人のためになる製品やサービスを提供していると胸を張って言えるか。
子供たちの、子供たちの、そのまた子供たちのことを考えているか。
すべてにイエスなら、それでいい。
素晴らしい仕事だ。
そのままサラリーマンを続ければよい。
しかし、もしそうでないなら、東電を批判するのは、目くそ鼻くそを笑うに等しい。
原発も、ビジネスだ。
生活かけて、必死で働いているサラリーマンが、たくさんいるのだ。
自分のやっていることは棚にあげて、彼らを批判するのはお門違いだろう。
それだったら、デモになど参加するな。
口先だけで、行動しない。
常に周囲の様子をうかがい、損得だけで物事を判断する。
臆病で、ずる賢い。
愛も、信念も、哲学も持たない。
日本は、そんな人間ばかりになってしまった。
だから、原発が無くならないのだ。
特に、男たちよ。
脱原発より、まず脱サラリーマンを。
自分の足で立て。
自分の頭で考えろ。
自分の腕で闘え。
最後に、私の本教材執筆にかける想いを述べます。
教育・文化事業としての整体法を
医療が発達すればするほど、患者が増える。
治療家が増えれば増えるほど、患者が増える。
私には、そう思えて仕方ありません。
いま、日本中に蔓延する慢性疾患や精神疾患。
そのほとんどの患者に必要なのは、治療ではなく、“教育”だと私は考えています。
病気や痛みとは、何であるか。
なにゆえ生じたのか。
どうすれば治癒寛解していくのか。
それを知ること、学ぶことが、最も必要だと思うのです。
また、さまざま疾患の根本原因をたどっていくと、必ず社会の構造や仕組みにぶち当たります。
ただ体だけを診て、検査し、触っても、根本解決には至らないのです。
社会の構造や仕組み、その経緯や背景など、本当のことを知ることがたいへん重要と考えております。
ゆえに、私は「教育・文化事業」としての整体法を目指しています。
代替療法や治療法の一種に留まっていては、患者を増やすことに加担しかねないと危惧をいたします。
もちろん、単なる癒しやヒーリングでもありません。
病気が蔓延する社会において必要なのは、治療家ではないと私は考えます。
少なくとも、これからこの道を目指すのであれば、治療家として独り立ちをするのは至難の業です。
現時点で、優れた治療家たちが、この業界にはたくさんいらっしゃるからです。
残念ながら、治療市場はすでに過剰供給状態なのです。
だから、治療はその方々にお任せし、私たちは別の道を目指すべきと考えております。
真に必要とされるのは、地域社会のリーダーたり得る人物です。
資格や規制に縛られず、自由な立場で真実と真理を追究し、人様にお伝えする勇気と気概のある整体師こそ必要と考えます。
それは、一灯として輝き、希望ある未来を示せる整体師でもあります。
以上のような私の考えを、教材としてまとめました。
これから整体師を目指す方向けに執筆しましたが、一般の方にも参考になるかも知れません。
とは申すものの、なかなか一般的には理解され難い考え方だと思います。
もちろん、辛い症状でお悩みの方に力のなりたいし、お役に立ちたい。
私とて、新たな知識や技術の学習には、人一倍時間と手間をかけていると思います。
しかし、簡単に痛みをとったり、症状を治したりすることが、手放しで良いことだとは、私はどうしても思えないのです。
自分の痛みや病気を人任せにすることは、新たな依存を生んだり、いのちの軽視につながりかねないと危惧いたします。
一生付き合っていかねばならない自分の大切な体、「専門家に任せておけば大丈夫」というのは、あまりに無責任と感じます。
それゆえ、自分はたった一人になっても、教育・文化事業としての整体法を究めて参りたいと考えております。