柔道整復師と整体師、どちらに将来性がありますか?
改めて眺めてみると、「Yahoo!知恵袋」なかなか面白い質問がたくさんあります。
回答が、また面白い。
いろんな立場の人が、いろんなことを言ってるな、と感じます。
もちろん、私もその一人ですが(笑)
今日は、もうひとつ、回答してみたいと思います。
将来性について
今真剣になやんでます
柔道整復師と整体師(カイロプロクター)どちらが将来性がありますか?
後柔道整復師の学校に入るのは簡単なのでしょうか
お答えください
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1084309615
職業を選ぶ上で、将来性はとても気になることですよね。
しかし、このご質問は、
「学校教師と学習塾講師、どちらに将来性がありますか?」
という質問と同じようなものです。
どうですか?
学校教師と学習塾講師、どちらに将来性があるとお考えですか?
答えにくいですよね。
学校教師と学習塾講師は、子どもを教育指導するという点では似ています。
しかし、二つは違う職業であり、機能と役割が異なります。
だから、人によってまったく違う答えになるでしょう。
学校教師の方が、手堅くて、将来性があると答える人もいるでしょう。
いや、学習塾講師の方がやりがいがあり、将来性があると答える人もいるでしょう。
柔道整復師と整体師も、それと同じです。
不調を抱える人に関わり、身体に触れるという点では、似た職業のように思います。
しかし、まったく別の職業であり、機能と役割が異なります。
だから、大切なのは「自分がどちらの仕事がやりたいか」です。
そのためには、それぞれの仕事の内容や実態を詳しく知る必要があると思います。
たとえば、小学校や中学校などは、教える内容や方法、あるいは授業風景などは、どこへ行ってもあまり大きく変わることはありません。
それに対し、学習塾は、それぞれに個性があります。
教える対象、教える目的、教える内容、教え方などが、塾によって異なるからです。
学校教師は、まじめに勤務さえしていれば、失職することはまずありませんが、学習塾講師はそうはいきません。
子どもの成績が悪くても、学校の教師が責められることはあまりありませんが、学習塾は、子どもの成績が上がるかどうか、厳しくその実力が問われるからです。
それと同じように、柔道整復師と整体師は違う職業であり、その役割りや機能、業務内容が、まったく違います。
まずはそれを知ることが大切です。
まず、柔道整復師の業務内容は、以下の通りです。
柔道整復師は、骨・関節・筋・腱・靭帯などに加わる急性、亜急性の原因によって発生する骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などの損傷に対し、手術をしない「非観血的療法」によって、整復・固定などを行い、人間の持つ治癒能力を最大限に発揮させる治療を行います。
おわかりでしょうか。
柔道整復師の主な仕事は、急性疾患、つまり“怪我の治療”です。
それを行いたいなら、柔道整復師の資格を取る以外に道はありません。
ただ、健康保険等の適用には、次の制限があります。
接骨院や整骨院での施術には、健康保険や生活保護法による医療扶助、労災保険や自賠責保険が適用されます。
これらの保険が適用される範囲は、前述した急性又は亜急性が原因の外傷に対する治療です。医師の同意が必要なのは「骨折」「脱臼」の応急手当を除く治療を施すときだけです。 打撲、捻挫、挫傷などは医師の同意は必要ありません。
慢性的な肩こりや内科疾患が起因の腰痛などに対する施術は健康保険の対象外となります。 また、仕事中や通勤途中のケガは労災保険適用です。交通事故によるケガは自賠責保険の適用となります。
ご存じない方も多いのですが、現代社会において圧倒的に多い、疲労や生活習慣が原因となる慢性疾患(肩こり、腰痛、頭痛など)は、保険適用外です。
だから、これらに対応する技術や知識を身につけたいなら、別の学びが必要です。
柔道整復師に関して詳しいことは、以下のサイトをご覧ください。
http://www.shadan-nissei.or.jp/judo/
それに対し、整体師の仕事は、とても幅広いです。
実に多種多様な手技療法があり、幅広い慢性疾患に対応が可能です。
そして、実費請求ですので、100%実力勝負です。
厳密に申し上げると、整体師とカイロプラクターも別の職業です。
業界の中でも混同している人が多いので無理はありませんが、整体とカイロプラクティックは、思想や手技がまったく異なります。
さて、学校教師になるには、文部科学省が認定する教員免許が必要です。
しかし、学習塾講師になるには、教員免許は必要ありません。
必ずしも、学校教師の経験も必要ありません。
もちろん、教員免許を保有した学習塾の講師も少なからずいるでしょうが。
柔道整復師になるには、厚生労働省が実施する資格試験に合格せねばなりません。
それに対し、整体師になるには、資格試験はありません。
柔道整復師としての経験も不要です。
そして、柔道整復師の資格をもった整体師も、少なからず存在します。
ちなみに、柔道整復師の資格を取るためには、国家試験を受けねばなりません。
そのために三年間、専門学校で学ぶ必要があります。
学費は、入学金や授業料合わせて、約300~500万円くらいだそうです。
お金さえあれば、誰でも入学はできるようです。
私個人としては、整体師の方が断然将来性があると考えています。
その理由は、ここでは説明いたしません。
整体法講座のホームページをじっくりお読みいただけると、おわかりになるかと思います。
心身楽々堂・整体法講座
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http://juku.shin2raku2do.jp/