施術の対価をいただくこと

意外に思われるかもしれませんが・・・

私がサラリーマンから整体師に転身するにあたり、最も難しかったこと。
そのひとつが、

「施術の対価をいただくこと」

でした。

私は、24年間のサラリーマン生活の後に、整体師に転身しました。
サラリーマン時代は、会社から給料をいただき、生活の糧を得ていました。

給料は、お客さまから直接いただくものではありません。
つまり、自分がやった仕事の価値や成果に応じて支払われるものではないのです。
近年は成果主義が強調されますが、それでも成果≒給料ではありません。

それに対し、自営する整体師は、お客さまから直接対価をいただきます。
正味、自分がやった仕事に応じた対価です。

さらに言えば、商品など、目に見えるモノは提供しません。
施術や対話など、無形のものに対して、数千円の対価をいただくのです。

これは、自分の人生において初めての経験でした。
しかもプロとして、それを積み上げて、生活の糧を稼がねばならないのです。
給料をもらった経験しかない私にとって、とても高いハードルでした。

整体を習い始めて約半年後、開業する約1ヶ月前。
私は、初めて施術の対価をいただきました。

いただいたのは、2,000円でした。
それを手にした時、大袈裟ではなく、身体が震えました。
初めてお金をいただけた感動と、本当にいただいていいのかという戸惑い。
このふたつが交錯した、たいへん不思議な感覚でした。
何れにしても、とても重い2,000円でした。

お金をいただけて、嬉しい!
通常の人なら、それで済むのかもしれません。

しかし、当時の私は、2,000円をいただく自信がなかった。
こんなものでお金をいただいていいのか、確信が持てなかった。
真面目な性格が、災いしたのだと思います(笑)

そんな私であっても、喜んで2,000円を払ってくださる方もおられました。
その経験は、当時、とても大きな支えになりました。
そんな方々の存在があったからこそ、私は仕事を続けることができたのです。
いずれにしても、私はご縁のあった方々に育てられたのであり、心から感謝をしています。

少し話がそれましたが、では、どうやってそのハードルを乗り越えるか。

答えは「経験を重ねること」です。
施術経験はもちろんのこと、対価をいただく経験を十分に積むことです。

そのために、本開業前に「開業シミュレーション」を行うことを推奨しています。
開業シミュレーションとは、本開業と同様に整体院を運営し、さまざまな検証を行い、本開業に備えることです。
治癒に導くこと、集客やリピートをいただくことの難しさを実感することが大切です。

開業シミュレーションは、最低でも半年間、取り組むことを勧めます。
ポイントは、次の通りです。

– 必ず対価をいただくこと(正規料金でなくてもよい)
– 開始にあたって、十分な準備を整えること
– 真剣に取り組むこと
– 毎月の目標を決め、到達度合を確認すること
– 最低でも50名、できれば100名の固定客を得ること

おわかりかと思いますが、開業シミュレーションを開始するまでにいかに準備を進めるか、それがたいへん重要です。

一般的には、独立開業するまでに、10年かかると言われているのです。
整体の学びを開始したら、ボヤッととしている時間はありません。
常に考え、常に実践行動する。
ぜひそのクセ付けをしていただきたいと思います。

講座ホームページに「独立開業に向けて」というコンテンツを執筆中です。
参考になると思いますので、ぜひお読みください。
http://juku.shin2raku2do.jp/index.php?go=Hdsp9F

この写真は、ちょうど6年前、2008年7月23日に撮影したものです。
整体学校へ通うため、静岡県焼津市へ訪れていました。
講義が始まる前の早朝、一人で焼津港へ行って日の出を眺めていました。
よい思い出です。

本ブログは、当時の私に聞かせるつもりで書いています。
みなさんに参考になれば幸いです。

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