整体師になるために、何を学ぶ必要があるのか?
これから整体師になるために、何を学ぶ必要があるか。
本日は、それについて述べてみたいと思います。
おざっぱに申し上げると、学ぶべきことは、以下の二つです。
- (1)技術
- (2)経営・運営
以下、少し詳しく述べます。
(1)技術には、手技、理論、知識(生理学・解剖学等)を含みます。
いずれも、学んだだけでは、使いものにはなりません。
実際に人の身体に触れ、経験を積み、初めて生きたものとなっていきます。
それゆえ、いかに経験を積むかが、鍵となります。
技術は、道具と同じです。
それがなくては、仕事になりません。
まずは、自分が使いやすい道具、目的に合った道具を選ぶことが大切です。
手技の背景にある理論も、しっかり学ぶ必要があります。
そうでないと、応用ができなくなります。
最初はカタチを覚えるところから入るでしょうが、同時に理論も理解しましょう。
生理学や解剖学の知識は、同時並行で学ぶとよいと思います。
試験勉強のように、まる暗記をしたり、詰め込んでも、使い物になりません。
実際の経験を積みながら、学ぶのがいちばんだと思います。
(2)経営・運営も、非常に幅広いです。
宣伝、集客、アフターフォロー、場づくり、装飾、演出、来客の流れ作り、コミュニケーションの方法、顧客管理、経営管理・・・
趣味でやるならいいのですが、ある程度の収入が必要なら、しっかり学びましょう。
最近は、宣伝や集客に、インターネットを使うことが多くなりました。
最大のメリットは、あまりコストをかけず、良質なお客さまを集客できることです。
ホームページ、ブログ、ソーシャルメディアをいかに使い分けるか。
特に、都心部など人口の多いところ、競合の多いところで開業するなら、インターネットの利用は必須です。
そして、大切なことは、(1)と(2)は、別々のものではなく、一体のものということです。
なぜなら、整体院はモノを売るのでなく、人を売る仕事だからです。
人を売るというと聞こえが悪いですが、俳優やミュージシャンと同じようなものです。
スマップならスマップらしいプロモーションの方法があります。
ロックと演歌では、宣伝方法が、まったく違うはずです。
技術(歌・コンテンツ)と宣伝の仕方がちぐはぐだと、魅力を訴求できません。
それと同じように考えてみてください。
最後に、さらに大切なことをお伝えしておきます。
いま、整体の業界は供給過多です。
市場は飽和しきっています。
何分いくらの押し揉み系整体(マッサージ)は、履いて捨てるほどあります。
ここで頑張っても、知れているでしょう。
施術者も体力勝負の面がありますので、あまりお勧めできません。
ここで大切なことは、ふたつあります。
- ひとつは、世の人たちの「ウォンツ」を見極めること。
- ひとつは、あなただけにしかできないサービスを提供すること。
押して欲しい、揉んで欲しいは、ニーズです。
その奥にあるウォンツを見極めることは、とても重要です。
そして、あなたの個性を活かすことです。
あなたの経験を活かすことです。
今まで、何に困ってきましたか?どんなことで悩みましたか?
何が好きですか?どうなりたいですか?
ウォンツと、あなただけのサービス。
このふたつがマッチすれば、嫌でもうまくいきます。
ここに時間をかけて欲しい。
横着をせずに、じっくりと煮詰めて欲しい。
これについては、機会があれば、改めてお伝えしたいと思います。
少し話がそれましたが、本日は、ここまでといたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。