自宅開業のメリット、デメリット

整体師は、自宅開業も可能です。
リスク低く、小さく始めるのに、自宅開業は最適です。
でも、デメリットもあります。

自宅開業のメリット、デメリットを、私なりに整理してみました。
参考になれば、幸いです。

ただし、私は現在は、店舗にて開業しております。
以下の経験に基づき、本稿を書いております。

  • サラリーマン時代に、自宅に人を呼び、施術練習していた
  • 開業当初は、ワンルームマンションを借り、そこで施術をしていた
  • 友人や、門下生の数名が、自宅開業をしている

【メリット】

(1)初期・月額共に、低コストで済む

これは、たいへん大きなメリットです。
店舗を借りると、初期・月額共に、大きなコストがかかります。
それが不要なのですから。
ちなみに店舗物件を借りる場合、下記の費用がかかります。

<初期>

  • 店舗物件賃貸初期費用:数十万~数百万円
  • 工事費:数十万~数百万円
  • 什器・設備費:数十万円

<月額>

  • 店舗物件家賃:数万~十数万円
  • 光熱費:数万円
  • 雑費:数千円~数万円

整体の仕事は、仕入れがないため、低コストで開業・運営ができます。
しかし、店舗を借りるとなると、上記のようなコストがかかります。
自宅開業だと、これがたいへん低く抑えられます。

(2)時間の自由度が高い

自宅開業だと、通勤時間ゼロです。
予約がない時は、家事や育児に時間を使えます。
家族に何かあっても、すぐ対応できます。
これも、大きなメリットです。

(3)お客さまの安心感につながる

女性がオーナーなら、自宅開業は安心感につながります。
自宅開業は、逃げも隠れもできません。
ゆえに、おかしなことをする人は、まずいないと思うからです。
ただし、逆に不安感につながることもあります。
一般の方にとっては、他者の家へ行くのは、ある意味勇気のいることだからです。
ゆえに、集客には工夫が必要です。

【デメリット】

(1)場所の確保が難しい

整体施術をするためには、最低3畳くらいの空間が必要です。
ただでさえ手狭な自宅に、それだけの場所を確保することは、至難の業です。
ちなみに私の知人は、毎日2時間かけて、場所をセッティングするそうです。
家具を移動させたり、場所を空けたり、サロンらしい演出をするのに、それだけの手間暇をかけているのです。
本気でやるなら、そのくらいの気概が必要かもしれません。

(2)集客が難しい

集客の第一歩は、存在を知らせることに始まります。
自宅は、多くの場合は住宅街に建っています。
さほど人通りがなく、通行人の目にとまる機会が少ないです。
また、ネットであれ、紙媒体であれ、自宅の住所は記載しにくいものです。
このような点から、思い切り宣伝・告知ができないというデメリットがあります。
あと、「自宅に行く」ということに、抵抗感を覚える人もいます。
特に男性の先生の場合は、女性にとっては、一般的には行きにくいでしょう。
口コミや紹介に力を入れるなど、集客に工夫をすることが必要です。

(3)公私の区別がつけにくい

メリットと裏腹ですが、よほど気をつけないと、公私の区別ができません。
万が一、おかしなことをすれば、ご近所の噂になるような事態も発生します。
また、家族に不便や迷惑をかけることも、多々あります。
自宅開業は、特に家族の理解と協力が必要です。

店舗開業も、自宅開業も、それぞれメリットとデメリットがあります。
メリットを最大限に活かし、デメリットをメリットに転換する創意工夫が大切です。

整体師を志す方へ
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