「運動連鎖」

本講座で手技を教える際に、重視していることです。
手指を曲げるという小さな動作でも、複数の筋骨格が連動し、完結します。
そのことを考慮しないと、問題の本質が見えてきません。

拳上すると痛む、肩の可動に制限がかかる。
いわゆる「四十肩」や「五十肩」と呼ばれるものですが、この場合も肩周辺ばかり見ていては、解決は出来ません。
肩の動きには肩甲骨が関わっており、肩甲骨の動きには肋骨が関わる。
そのような運動連鎖を考慮し、問題を見究める。

いつも申し上げるように、大切なのは臨床経験です。
自分で考え、自分で解決する経験です。
時には思うような結果が出ず、悔しい思いをすることもあります。
しかし、その経験を積まない限り、本当の実力はつきません。

応用講座(2) 実技解説の様子