「命を輝かせる旅路へ」

昨日、愛知県の竹内 仁先生が、整体法総合講座を修了されました。
たいへんおめでとうございます。
ご縁をいただき、共に学んでくださったこと、心より感謝申し上げます。

遠方から、しかも会社勤務を続けながらの通学は、たいへんだったと思います。
よく頑張られました。
しかし、本当にたいへんなのは、これからです。

整体を生業とできるのは、100人に一人、人によっては1,000人に一人と言います。
三年後には、現存する整体院の9割以上が廃業するそうです。
私自身、現役の整体師として、その厳しさをイヤというほど味わって参りましたし、三年間の指導育成経験を通じて、ますますその厳しさを実感しております。

現役の整体師たちも、生き残りに必死です。
距離や時間や費用をものともせず、向上心をもって、遠方で開催されるセミナーや講習会に参加する者が大勢います。
経験がものをいう世界、そこに新規で参入することが、いかにたいへんなことか。
少し考えれば、わかることだと思います。

しかし、社会が大きな転換期を迎えつつある今、とても大きなチャンスだと言えます。

心身の痛みや不快な症状で悩んでいる方は、とても大勢おられます。
中でも、病院へ通っても治らない原因不明の症状や、慢性疾患、精神疾患で苦しんでいる方がたいへん多いことを、日々の実務で実感しています。

その一方で、高騰を続け、40兆円にも上る医療費を疑問視する人も増えています。
多くの人が、投薬や手術などの処置しか行わない対症療法では、限界があることを感じています。
過剰な医療化や手厚い治療が、人々を甘えさせ、依存させ、かえって人々の健康を損ない、病人を増やしていることに気付き始めている人も増えています。

そのような中、医療とは異なる自由な立場で、真の健康と幸せを追究し、人さまにお伝えできる整体師の役割りは、今後ますます重要になっていくであろうと考えております。
それは、一般的に“治療家”と呼ばれる方たちとは、一線を画す存在であり、役割りです。
業界や業種を超え、想いと志ある方々と手を携え、調和、共生、循環を主軸とした社会を目指す担い手でもあります。

いずれにせよ、実力100%の厳しい世界であることは、変わりありません。
しかし、時間がかかっても、本物は必ず認められます。
本物とは、命の限り輝きながら、人さまに光を与えることの出来る存在のことです。
そのための真の修業の場は施術現場であり、真の師は目の前にいる方です。
ぜひ、想いと志をもって修練を積み、自分の命を輝かせていただきたいと思います。

昨日は、その旅路への出発点でもあります。
いただいたご縁を大切に、これからも、教え合い、学び合い、磨き合い、高め合う仲間として、共に歩み続けて参りましょう。

愛知県、竹内仁先生