【働き方を選ぶ】

昨今、ネットで何かと話題に上る「SEALDs」。
“自由と民主主義のための学生緊急行動”の略だそうだ。

彼らの代表的な標語のひとつして「戦争したくなくてふるえる」がある。
ある議員のブログ記事をきっかけに、ネット上で「就職できなくてふるえる」と脅され、本当にふるえあがるメンバーが少なからずいたそうである。

それが事実だとしたら、いろんな意味で残念だ。
最も残念に思うのは、自由と民主主義奪還のために集った勇気ある学生たちが、やっぱり企業への就職を求めてしまうことである。

企業へ就職するのが悪いことだとは言わない。
私自身、かつてはその道しか選択肢を持たず、24年間ひとつの企業に勤務した。
それにより、多くの恩恵を被った。

しかし、不自由だった。
勤務先や顧客企業にとって僅かでも不利益になる発言や行動は、慎まねばならないからだ。
ちなみに医薬品メーカー各社は、たいへん重要な顧客企業であった。

これまで日本は、企業中心の社会を築き上げてきた。
そのために、物質的、経済的にはとても豊かになったかもしれない。
一見、平和を謳歌しているかのように見える。

しかし、企業中心路線の行く先に、どんな未来が待っているか。

あちこちにその歪みが露呈しているにも関わらず、気付く人はまだ僅少なのだろうか。
あるいは、目をつぶり、知らぬ顔をして暴走列車に乗り続けることを甘受する者が大多数なのだろうか。

いずれにせよ、私たち大人の大半は、洗脳されてしまっている。
ごく一部を除き、企業にしがみつく以外に、生きる術を探そうともしない。

だから、SEALDsのみなさんに限らず、若い人たちには、ぜひしっかり目を開けて、今の社会を眺め、何が起きているかを知って欲しい。
さらに、表層だけではなく、根底に何が存在するのかを調べて欲しい。

そうすれば、闇雲に企業へ就職することが何を意味するのか、理解できるであろう。
就職できなくてふるえるぞと脅されても、動じなくなるばかりか、勇気と希望を持って、力強く人生を歩むことができるであろう。

働き方を選び、自分らしく、自立して、自由に生きる。
それこそが、真の勇気ある行動であり、将来を見据えた社会活動であり、世界に対する意志表示だと私は思う。

今般新たに企画した整体法講座のプレセミナーでは、そんなことも伝えたいと思っている。

状況は、逼迫している。
日本の社会は、一刻の猶予もならないほど、危険な状態である。
そして、それは世界の危機にも直結している。

たくさんは要らない、ごく僅かでいい、たった一人でもいい。
必ずしも整体師にならなくてもいい。
私たちとともに、本気で行動してくれる仲間に出逢いたいと、切に願っている。

<整体法講座プレセミナーのご案内>
http://juku.shin2raku2do.jp/index.php?go=0A57UU