【正しさについて】

先日、映画「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」を観た。

映画は、愚民化3S施策(=screen、sports、sex)のひとつとされている。
それと同時に、莫大な費用と労力と時間をかけた作品には、支配層からの重要なメッセージが込められているとも言われる。

さて、この映画、無茶な設定やストーリー展開に、酷評もあるようだ。
しかし、私は、この映画は現代社会のあり方を象徴しており、それに対する警告メッセージを受け取ったと感じている。

登場する二大ヒーロー、それぞれが「正しさ」を貫くあまりに、互いに傷つけ合い、周囲を巻き込む。
その陰には、正しさを煽り、対立と分断を促進し、疑心暗鬼を社会に蔓延させ、人々を疲弊、荒廃させている者が存在する。
これは、現代社会の姿そのものではないか。

正しさを追究すること、正しいことを実践すること。
それは、とても大切だ。

しかし、正しさを主張し過ぎること、何よりも他者に正しさを押し付けること。
これは避けたいと私は思う。

これまでに、私はその愚をおかし、戦い、傷つき、自分と周囲を貶めることが多々あった。
今後も、完璧に避けることはできないだろう。
そのために、私は次のことをモットーにし、自分を戒めている。

「否定しない、批判しない、非難しない」

自分がしないと同時に、する人が周囲にいたら、そっと離れるようにしている。
変えられるのは自分だけ、どんなに頑張っても他者を変えることは絶対に不可能だからだ。

正しさは、それぞれが違う。
厳然たる自然の摂理や宇宙の原理は存在するが、私たち人間という存在をフィルターとする限り、それを表現したり伝えたりすのは、不可能だからだ。

不可能であるからこそ、可能に向けて生涯をかけて、日々努力する。
私は、そんな生き方をしたいと思っている。