【新たな一歩】

関東に、活動の拠点を設けること。
この長い間の念願を、やっとかなえることができた。

 整体とは、自然と調和すること
 整体とは、命の営みを整えること。
 整体とは、生き方を整えること。

そんな偏屈な私の考えに共感し、集ってくれた者たち。
彼らは、単なる受講生ではない。

彼らは、同じ地平を目指して歩む盟友であり、常に教え合い、学び合い、高め合う仲間であり、生涯を通じて、心を許し、支え合い、助け合える家族のような大切な存在。
少なくとも私は、そうありたいと考えている。

「いのちの学校」

私たちは、そんな整体院を目指している。
なぜか。

現代社会は、すべてを分断するからだ。
医療のあり方を見れば、それが一目瞭然である。

循環器科、消化器科、脳神経外科、心療内科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、整形外科…
いま思いつくだけで、これだけの診療科がある。

最先端とされる西洋医学は、人体を分断して診察し、処置するのが常である。
しかし、独立してなされる命の営みなど、何ひとつないのが事実だ。

だから、本来、分断して判断や処置できるものでは決してないのだが、それに気付く人は僅少である。
慢性疾患や難治性疾患が増え続ける原因の根本は、人々の無知にある。

命を全的にとらえ、統合的に関わることが必要だ。
人々に、その重要性を説き、命の大切さ、素晴らしさを伝えることが急務である。

それができるのは、現代社会の枠組みから外れ、自由かつ誠実に生きる、限られた者だけだと思う。
私たち整体師は、その一員でありたい。

整体は、自己練磨の道である。
整体は、他者の自律と自立を助ける術である。
整体は、社会変革の手段である。

小さな、小さな一歩だが、その考えと実践を広めるために、今回、新たに踏み出すことができた。

ただし、私が主役ではない。
関わる者、携わる者、すべてが主役である。

覚悟をもって、挑んで欲しい。
全力で、学んで欲しい。
そして何よりも、最高に幸せな人生を送って欲しい。