【本物が日本を幸せにする】~この時代をどう生きるか~

整体の現場で、生き辛い人が多いことを実感する。

大人であれば、「会社へ行きたくない、仕事をする気がしない」。
あるいは、「家事ができない、何も手につかない」。
子どもならば、「学校へ行きたくない、勉強をする気がしない」。

そんな人や子どもも、少なくない。

彼らは、我がままなのだろうか。
不真面目なのだろうか、怠惰なのだろうか。

私は、違うと思う。

私の整体院へ来られるのは、例外なく生真面目な方ばかりだ。
一生懸命やろうとすればするほど、できなくなる。
本当は、もっともっと頑張りたいのだけど、どうすることもできない。

そんな人が、本当に増えていると感じる。

実は、私もかつてサラリーマンだった頃、そうだったからよくわかるのだ。
バリバリ仕事がしたい、でも、できない。
頑張ろうとパソコンに向かうのだが、その途端に頭が真っ白になって何も考えられなくなる。

さぼるための言い訳だ、甘えるな、みんな同じだ。
そう言われるのがオチなので、誰に相談することもできなかった。

そんな自分を責めた。
自分は無能だ、社会人失格だ、生きていても仕方がない。
家族や子どもに、顔向けができない。
10年以上、苦しんだ。

だけど、そうではないことがわかった。
自分が本来いるべき場所にいなかった、やるべきことをやっていなかった。
そういうことだったのだ。

サラリーマン時代、私は、自分の信念や良心を押し殺していた。
社会通念、一般常識、既成の枠組みから外れないことを第一義として、自分をごまかし、自分を虚しくして、生きていた。
だから、生き辛かったのだと思う。

私は、そこから外れるために、サラリーマンを辞めた。
残る人生は、何があっても自分の信念と良心に背くことなく、自分らしく、自立して、自由に生きる。
そう決断をした。

現代の日本は、お金のために命を踏みにじる、完全に狂った社会だ。
私たちは、経済発展という錦の御旗のもと、自然に背き、自然を破壊し、自然を搾取し尽くし、たった100年ほどで、地球をとても住みにくい星にしてしまった。

大量生産と大量消費を前提とした、競争に明け暮れる経済発展至上主義の社会の延長線上には、もはや未来はないだろう。
その兆候が、社会の随所に露呈している。

しかし、怪物と化した社会システムは、どうすることもできない。
いついかなる時も、個人にできることは、自分自身を変えることだけなのだ。

今ほど、一人ひとりの生き方が問われる時代は、かつてなかったと思う。
あなた自身が「自分の信念と良心に従って、自分らしく、自立して、自由に生きる」、それが社会を変える第一歩だ。
それ以外に、残された道はない。

もう間に合わないかも知れないが、最後まで希望を捨てない。
そんな思いで、日々の仕事に取り組むとともに、このような講演会に講師として参加をさせていただく。

今回、盟友である岡本 よりたか​さん、保坂 浩輝​さんとともに、このような機会が持てること、心より嬉しく思う。
企画・運営のお骨折りをくださっている前田 友和​さんには、心から感謝する次第である。

今回の会場は、山梨県北杜市、八ヶ岳の麓である。
少し交通の便が悪いが、生き方を語り合いたい人、自分の生き方を問いたい人は、ぜひ足を運んで欲しい。

https://www.facebook.com/events/1592854944370715/