【ビジネスにロマンを!】
6月19日(日)、初めて治療家向けの講座を開講する。
まずは試験開講につき、モニター受講くださる方を募集している。
ただし、本講座は即効性のあるテクニックやノウハウを伝えるものではない。
あえて申せば、自分なりの思想や哲学を培うきっかけを得る講座である。
早く痛みをとること。
早く症状を治すこと。
一般的には、治療家はそれを目指す。
しかし、それは本当にいいことなのか?
それは、なぜか?
そのようなことを問いかけながら、「長期にわたり、事業を継続するための基盤を育てるために、どのような視点や着想を持ち、何をどう考え、具体的に何を実践すればよいか」。
そのようなことを、自分で考えていただくための講座である。
現代人は、すべからく即効性をもとめる。
ラクをしたがる。
だから、手軽なマニュアルが重宝される。
「これさえやればOK!」という、ノウハウやテクニックがウケる。
実は、私も欲しい(笑)。
しかし、真の仕事の喜びや楽しみは、そこからは得られない。
最初の加速にマニュアルやノウハウは有効だし、ある程度のレベルには到達するだろう。
しかし、いずれ頭打ちになる。
ある程度のレベルの治療家は、掃いて捨てるほど存在するからである。
長期にわたり事業を継続するためには、そこから一歩出ねばならない。
そのための礎として必要不可欠なのが、自分なりの思想や哲学を持つことなのである。
ある程度のレベルにも到達していない、道半ばの私がそのようなことを伝えられるのか、甚だ心もとない。
だから、今回、試験開講をするのである。
経営が伸び悩んでいる、あるいは将来に不安を感じている治療家やセラピストの方に、ぜひご参加いただきたいと願う。
残席があれば、単に西田の話を聴いてやろうという奇特な方も、歓迎する。
以下、この講座企画のきっかけとなった、神田昌典さんの著書「60分間・企業ダントツ化プロジェクト」の一節である。
私の真意を少しでも斟酌いただければ、幸いである。
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『ビジネスにロマンを!』
レンガを積む職人の話をご存じか?
毎日いくつものレンガを積みながら、一人の職人は愚痴をこばした。
「いやだなあ。早く仕事が終わらないかなぁ」
その隣で、楽しそうに働いている男がいる。
「なんでお前は、こんなつまらない仕事を楽しそうにやっているんだい?」
そう聞くと、目を輝かして男は答えた。
「つまらないだって?僕は歴史に残る神殿をつくっているんだ。これは人類の希望、夢をかなえる仕事だ。これほど名誉ある仕事に携われる僕はなんて幸せなんだろう!」
突きつめるところ、この戦略構築法は、あなたがビジネスにロマンを見出すことをお手伝いする本である。私はあなたに、いままで見失われてきたビジネスの本来の意味、そしてそれを実現できる自分の力を思い出していただきたい。
ビジネスは、単なる金儲けの手段ではない。この現代で、社会を変革する最強のツール。それがビジネスなのである。ビールが人類の遺産を救うように、そして手すりが寝たきり老人をゼロにする社会を実現するように、あなたが日々行なう作業は、人類に多大な影響を与える。
多大な影響を与えるからこそ、ビジネスに携わるものは、哲学・思想を持つ義務がある。
われわれは、いつの間にか、ビジネスには哲学が必要であることを忘れてしまった。
歯車を組み合わせれば、誰でも売れる仕組みはつくれる。それは難しい作業ではない。しかし、その歯車は人類を破滅させるために使うこともできれば、次の世代に誇れる世界を残すためにも使うことができる。
いまの社会は、確固たる倫理観と思想を持ってビジネスに取り組む人を大量に必要としている。それだけ社会の変革が急がれている。
いったいその変革は誰が起こすのか?答えは明らかである。
鏡の前へ行けば、答えがわかる。
鏡に映っている人物。その人物こそが、社会を変革する原動力なのである。
この本は、損得勘定、打算で生きている人が読むべき本ではない。
子供に「父さんの仕事はな……」と自信を持って語りたい人、自分の生きざまを後世に残したい人、レンガを積むのではなく、神殿を築き上げる人のための本である。
ロマンがあるものは、この本をベースに決起せよ。
あなたにしか、できないことがある。だから、あなたはこの時代に生まれてきた。そのようなあなたにこの本を捧げたい。